「よい聴き手」になりたい 〔パターン4〕
職場の同僚Aさんから「仕事について悩んでいる」という相談を受けたとき、どのように応えるのが良いでしょうか。いよいよ最後のパターンです。
〔パターン4〕
Aさんの話を聞いたところ、ちょっと考え方が甘いなあと感じてしまいました。でも、Aさんのつらい気持ちを理解するように努めました。
先のパターン2や3と似ているところは、相談の内容を聴きながら心の中では「この人、ちょっと甘いなあ」と否定的に感じているところです。
ただ今回は、そこで何か意見やアドバイスをするのではなく、ただじっと黙って聴いているだけです。「理解するよう努める」だけで、これといってアクションを起こしていないようですが、これで良いのでしょうか。
(解答)
適切である。よい聴き手の条件として、無条件の肯定的関心を示すことがあげられている。Aさんの仕事に対する認識の甘さについて気になったとしても、相手の気持ちは批判せずに無条件に受け入れることが必要である。
なるほど。今、「傾聴」という言葉が私の頭の中に浮かびました。相手の気持ちを決して批判せず、無条件に受け入れる「無条件の肯定的感心」。こんな良いフレーズがあったのかあ、と大変心に響きました。
(終わり)
2021年11月7日日曜 午前9時半